英文解釈① Sの発見

目次

「Sは必ず文頭にある」は間違い。

英文を理解するために重要なのはまずこの 2つ です!

① 主語(S)を見つけること
② 動詞(V)を見つけること

この 2つがわかれば、「誰が」「何をしたのか」「どんな状態なのか」がつかめます。

例えば、このシンプルな文を見てみましょう。

I have an apple.
(私はリンゴを持っています。)

  • 主語(S):I(私)
  • 動詞(V):have(持っている)

このように、英文の基本は「S + V」の形になっています。

そこから派生して補語(C)がついたり、目的語(O)がついたり、いわゆる5文型という形があるのですが

SとVはほとんど全ての英文に含まれるので、この2つを見つけることが大事です。

ではどうやって見つけるのか。

SとVを見つけるコツ

「主語は文頭にあって、動詞はその後ろにある」と習った人も多いですよね?
でも、文章が長くなると、Sが文頭にないことも増えます。

例えば、次の文を見てみましょう。

Since my parents visited my house three days ago and brought it as a gift, I now have an apple.
(両親が3日前に家に来て、お土産として持ってきてくれたので、私は今リンゴを持っている。)

この文章では、文の最初に Since(~なので) が来ています。

この 「Since ~ gift,」の部分は副詞節(サポートの文章)なので、主語(S)ではありません!

主語(S)は「I ~ apple.」の部分、いわゆる主節(メインの文章)の中にあります。

この文章だと、I が主語(S)、have が動詞(V)です。

このように

文の最初が 副詞のかたまりで始まることがある!これ大事!

なのでポイントとして

副詞のかたまりを見抜けば、主語(S)が見つけやすくなる!ということ。

でもどうやって?

ここで文頭で副詞節を作るパターンがあるので、それを覚えてしまいましょう。

文頭の副詞のかたまりを見分けよう!

①前置詞から始まる文章

前置詞+名詞「副詞のかたまり」になったり「形容詞のかたまり」になったりします。

文頭に前置詞が来ている場合、副詞のかたまりになっているケースがかなり多いです。例えば

In Japan, the number of elderly people is increasing.
(日本では、高齢者の数が増えています。)

During the meeting, he took detailed notes on the discussion.
(会議の間、彼は議論の詳細なメモを取った。)

Without proper preparation, you may struggle with the exam.
(適切な準備なしでは、試験で苦労するかもしれない。)

のように。文頭に前置詞が来たら副詞のかたまりを(  )で括るといいですよ!

②副詞節を作る接続詞から始まる文章

接続詞 + S V副詞節を作る単語があります。

because, if, when, although, since, before などの従属接続詞

文頭に来たときは副詞のかたまりを作ります。

Although it was raining, they continued their soccer match.
(雨が降っていたけれど、彼らはサッカーの試合を続けた。)

If you study hard, you will pass the exam.
(もし一生懸命勉強すれば、あなたは試験に合格するでしょう。)

Since she moved to Tokyo, she has been very busy.
(彼女は東京に引っ越してから、とても忙しい。)


精読と多読を繰り返すと自然とパターンを覚えられます。意識しましょう。

③To + 動詞の原形 で始まる文章(例外あり)

To の後ろに 動詞の原形が来ていたら十中八九「不定詞」です。

不定詞の役割は3つ
① 副詞の塊をつくる
② 名詞の塊をつくる
③ 形容詞の塊をつくる(名詞の後ろに来た場合)

このようにto + 動詞の原形で副詞の塊を作れます。でも名詞の塊も作れる。さてどうやって見分けよう。

簡単です。以下の例文を見比べてみてください。

①副詞のかたまり
To improve your English, you need to practice every day.

(英語を上達させるためには、毎日練習する必要があります。)

②名詞のかたまり
To learn a new language is challenging but rewarding.

(新しい言語を学ぶことは挑戦的ですが、やりがいがあります。)

気づきましたか?

コンマ(,)があれば副詞のかたまりです。

なければ名詞のかたまりで塊全体で「主語」になっています。

④分詞で始まる場合

分詞には2種類あったのを覚えていますか?

現在分詞過去分詞ですね。

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文頭に分詞が来ている場合は分詞構文の可能性が高いです。

分詞構文を覚えていないかたはまた説明しますが、役割としては副詞のかたまりをつくります。

Walking through the park, I saw a beautiful bird.
(公園を歩いていると、美しい鳥を見かけました。

Tired from the long journey, she decided to take a nap.
(長い旅で疲れたので、彼女は昼寝をすることに決めました。)

ただ気を付けたいのが、動詞+ingは他にも動名詞として「名詞のかたまり」をつくることも。

Swimming in the ocean is my favorite hobby.
(海で泳ぐことは私の好きな趣味です。)

どうやって見分けるの?To不定詞と同じです。コンマがあるかないか。シンプルですね。

⑤-ly で始まる文章

文頭に-lyという単語が来ていれば、副詞の可能性がかなり高いです。

Recently, I have started learning a new language.
(最近、私は新しい言語を学び始めました。)

Normally, I wake up at 7 AM.
(普段、私は朝7時に起きます。)

Usually, they go for a walk after dinner.
(通常、彼らは夕食後に散歩に行きます。)

Occasionally, we visit our grandparents.
(時々、私たちは祖父母を訪ねます。)

これはわかりやすいですね。

まとめ

いかがでしょうか。例外ももちろんありますが、基本的にはこのパターンが多いと思います。

このパターンを覚えてしまえば、副詞のかたまりに気付き、Sを探しやすくなりますよね。

理解している人からすれば「当たり前」のことでも、意外とこのあたりで苦労している学習者の方も多いと思います。

「こんなの考えなくても文章なんか読めるよ!」

そんな方たちには必要のない知識かもしれません、ただそうじゃない場合

「きちんと精読をして主語を見つけた上で文章を読んでいく」

これの繰り返しで必ず英語を読めるようになります。

精読と多読、この繰り返しで読解力を上げましょう。

次回はVの発見について書いていきます!

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