英文解釈② Vの発見

目次

Sのかたまりを見分けよう

前回の記事でSの前にある副詞のかたまりを見つける大切さについて書きました。

英文は副詞のかたまり、いわゆるサポート文から入ることが多く、そこを認識することで初めてSがわかるということでしたが

Sがわかった後は「Vを見つけること」大切です。

「SはVの真後ろにあるんじゃないの?」という質問がありそうですが

実は「S V」と続く文章はあんまりないパターンなんです。

よくあるのが

S + (Sの説明) + V

このパターン。

英語は後置修飾という「名詞を後ろから詳しく説明する」この表現が頻繁に出てきます。

例えばこの文章

The car which I bought is very fast.
私が買った車はとても速いです。)

日本語では「私が買った車」というように車の具体的な情報は前にくるのに対し

英語ではthe car が先にきて「which I bought」と具体的な情報が後ろにくる

これを後置修飾(後ろから前の名詞を説明する)といいます。

名詞を詳しく説明しているわけ品詞は?

そう形容詞ですよね。

このようにSのあとには「形容詞のかたまり」が入ることが多いです。

すなわち The car which I bought is very fast. という文章の場合

The car which I bought までが長い主語のかたまりで、isがVになりますね。

このSの後に来る「形容詞のかたまり」、これもパターンがあります。

1つ1つ見ていきましょう。

Sの後にくる形容詞のかたまり

①前置詞+名詞

前回もでてきた前置詞+名詞。これはかたまりで副詞になったり、形容詞になったりしますが

名詞の後ろにある場合、ほぼ形容詞です。

The book on the table is mine.
テーブルの上にある本は私のものです。)

The house with a red roof stands out in the neighborhood.
赤い屋根のある家はその地域で目立っている。)

The student from another country speaks three languages fluently.
他の国から来たその学生は流暢に3か国語を話す。)

それぞれ線で引かれているところが主語です。かたまりで捉えましょう。

②関係詞

Sの後ろにwhich や whoなどの関係詞が来ている場合。

関係詞については別の記事で扱います。ここでは形容詞のかたまりになれると捉えておいてください。

The book which I borrowed from the library was very interesting.
私が図書館から借りた本はとても面白かった。)

The teacher who taught me English was very kind.
私に英語を教えてくれた先生はとても親切だった。)

The boy whose father is a doctor wants to study medicine.
父親が医者であるその少年は、医学を学びたがっている。)

ややこしいのが関係詞のかたまりの中にもVがあること。

関係詞を見つけたらまずは「形容詞のかたまり」として捉えること、それが大切です。

③S+V

関係詞つながりで、頻繁に出てくるもの。

S の後ろに S + Vと続いた場合、関係詞が省略されている!

The book (which / that) I borrowed from the library was very interesting.
私が図書館から借りた本はとても面白かった。)

The girl (who / that) I met yesterday is my classmate.
私が昨日会った女の子は、私のクラスメートです。)

The employee (who / whom / that) we hired last month is very talented.
私たちが先月採用した従業員は、とても優秀だ。)

主語の後ろに主語が来た場合は関係詞が省略されていると思ってOKです。

④分詞

前回の記事でも出た分詞。

文頭に来た場合は「分詞構文」で「副詞のかたまり」です。

名詞の後ろに来た場合は「形容詞のかたまり」になります。

関係詞と役割は同じですね。

The man waiting for the bus looks tired.
バスを待っている男性は疲れているようだ。)

The painting displayed in the museum is very famous.
美術館に展示されている絵はとても有名だ。)

現在分詞は動詞に「ing」が付いてる形、過去分詞は「-ed」がつく形と不規則な形があります。

それぞれ「能動的(~している)」と「受動的(~された)」というように使います。

詳しくはまた記事にまとめますね。

⑤ to 動詞の原形

to +動詞の原形 =不定詞の役割はこの3つでしたね。

不定詞の役割は3つ
① 副詞の塊をつくる
② 名詞の塊をつくる
③ 形容詞の塊をつくる(名詞の後ろに来た場合)

名詞の後ろにto 動詞の原形が来ていれば形容詞のかたまりを作ってます。

The best way to improve your skills is through practice.
自分のスキルを向上させる最良の方法は練習を通じてだ。)

The key to success is to keep trying.
成功への鍵は諦めずに続けることだ。)

The opportunity to travel abroad excites me.
海外旅行の機会は私をワクワクさせる。)

位置を見れば不定詞の役割はわかりますね。

⑥ コンマがふたつ , ….. ,

これは例文をまず見てください

The book, written by a famous author, is a bestseller.
(その本は、有名な作家によって書かれたもので、ベストセラーだ。)

The man, a well-known scientist, gave a lecture yesterday.
(その男性は、有名な科学者で、昨日講演を行った。)

The house, located in the countryside, is very peaceful.
(その家は、田舎に位置しているもので、とても静かだ。)

このようにコンマふたつで挟まれた文章があった場合、「形容詞のかたまり」として捉えてください。

これはわかりやすいですね。

まとめ

いかがでしょうか。

このようにSの後ろには「形容詞のかたまり」が来る文章がたくさんあります。

もちろんこないパターンもあります。その場合はそのまま読み進めてください。

ただそうでない場合は「どこからどこまでが形容詞のかたまりなのか」を見抜くようにしましょう。

そうすれば自然とVを発見できます。

前回の記事でも書きましたが、SとVがわかれば文章はかなり読めるようになります

Sの前の「副詞のかたまり」を捉える
Sの後の「形容詞のかたまり」を捉える

この2つを徹底すれば、かならず英文は理解できるようになりますよ!

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